【自分で部屋探し:その⑤】バンクーバーでの部屋探しのポイント・注意点
- 2019.03.21
- 部屋探し

【写真】住んでいた場所の近くから見える夜景。いい感じのジョギングコースがあって、それがあってかジョギングが好きになった。住む場所って、ライフスタイルに大きく影響を与えるのね。
【要点】
■日本で全て決めずとも、現地で部屋探しすることは出来る
■部屋探しの注意点やポイントを、各シチュエーション毎に説明
■全部を実施するんじゃなくて、使えそうなアイディアだけ参考にしてほしい
【この記事はこんな人におすすめ】
・バンクーバーにて自分で部屋探しをしようとしている人
・部屋探しをする上で、ポイントになることを知りたい人
・かつ、注意点についても詳しく知りたい人
留学・ワーホリにあたって、大きなチャレンジの内の一つ「海外での部屋探し」。
過去4回、現地で部屋探しをする上でのアイディアをシェアしてきたけれど、遂にこれでラスト。
【自分で部屋探し:その①】現地に行く前に、日本でできる準備編
【自分で部屋探し:その②】Airbnbで仮宿を手配した話。英語での予約方法もチェックしてみて!
【自分で部屋探し:その③】バンクーバーの格安ホステルを仮宿にするのは現実的か?
【自分で部屋探し:その④】バンクーバーで部屋探し。部屋探しの流れから英語フレーズ集まで
★【自分で部屋探し:その⑤】バンクーバーでの部屋探しのポイント・注意点
今回は、実際に部屋探しをする上でどんな点がポイントで、どんなことを注意すればいいか、
ということを、私こくぶん自身の経験や、日本人の友達の経験、留学エージェントによる情報、
そして一般的に言われている事などを踏まえながら書いていこうと思う。
1,部屋探しのポイント・注意点
部屋探しのポイントや注意点については、それはもう、いろいろなサイトやブログで既に貴重な情報を得られるから、
ここでは私こくぶんが実際に部屋探しをし、契約し、住んでみた結果論から「こういうところ、もっと見とけばよかったな」と思うことを、いくつかシェアしようと思う。
(1)サイト閲覧時
【ポイント】「早いもの勝ち」の部屋探し。物件情報サイトは、暇さえあればチェック。
「部屋探し」をしている間は、部屋情報をこまめにチェックすること。
以前にも紹介した、バンクーバーでの部屋探しサイト「JPカナダ」の場合、
日本人留学生の多くがサイトを利用しているから、良い物件は募集が殺到する場合もある。
例えば、いい部屋を見つけて、実際に見学に行ってみたとしよう。
そして、ぜひともこの部屋に住みたい、と思ったとする。
けれど、よくよく聞いたら、自分はこの部屋を4番目に見学しに来たとわかった。
さらに、1番目に見学しに来た人もこの部屋に住むことを希望している、ということがわかった。
さあ、この場合。
オーナー(家主)は1番目に来た人と4番目に来た自分、どちらに部屋に貸すだろうか。
オーナーにもよるけれど、多くの家主は「見学しに来た順」を考慮して契約をする場合が多い。
(※実際にオーナー2人に聞くと「公平を期すために先着順」と言っていた)
すなわち、部屋探しは、競争。競争なのだよ。
JPカナダやCraiglistなどのサイトを暇さえあればチェックし、少しでも「良いな」と思ったら、即手帳を開いて予定を確認して見学のアポイントメントを取ろう。
【注意点】よくわからない単語が出てきても、読み流さない
これはぜひ注意してほしい。
特に、Craiglist等、英語表記のサイトで部屋探しをする場合に言える。
例えばサイト内をみていると、以下のような単語が出てくる。
・NS
・Deposit
・w/d in unit
・Furnished
・Hydro
これらを無視して「なんか写真良さそうだし、立地もいいからここにしようかな」
と安易に決めてしまうと、実際に住んでから
「家具付いてると思ったのに…一から買うとかシャレにならない…」
「洗濯機と乾燥機が家の中に無いなんて…」
「暖房費は別だったのか…」
みたいな事になりかねない。いや、マジで。
こくぶんは実際に経験はないけれど、友人談によると
「洗濯機と乾燥機が、地下1階にあって他住民と共有、しかも有料だった…」
という部屋を契約してしまった経験があった。
もちろん見学時にも注意できるが、
例えば、オーナー(英語)に一方的に説明してもらっているうちに洗濯機のことなんて聞くのを忘れてしまった…。ということは、友人に限らず普通にあり得る。
だから、ネットで調べている段階で「?」と思う単語や文章があったら、ググるか、英語出来る友達やら語学学校の先生やら、誰でもいいから聞いてほしい。
ちなみに、先の例を解説すると以下の通り。
・NS :禁煙。No Somokingの略。
・Deposit :入居時に支払う保証金(=デポジット)日本で言うところの敷金。
・w/d in unit :洗濯機と乾燥機が部屋についている。washer and dryer in unitの略。
・Furnished :家具付き。“Unfurnished”だったら、家具無しのこと。
・Hydro :電気水道会社の名前が由来。電気や水道代を指す。
【参考になるサイト】
・LIFE VANCOUVER「バンクーバーの賃貸事情基本編!失敗しない部屋探しの心得まとめ!」
・Go To Van「住むところの探し方」
(2)見学時
【ポイント】自分の直感を全開 + 共有スペースの使用状態をチェック
見学時に頼りになるのは、意外と「自分の直感」だったりするとこくぶんは思う。
部屋を見学していくうちに「いいじゃん」と、心がピクッと震えるかどうか。
ネットの写真で先入観を持ちすぎている可能性もあるから、ここは自分の直感を全開モードにして(つまり、素直にモノを観るという意味)部屋を観ていこう。
だたし、その中でもいくつかポイントがある。
それが「共有スペースの使用状況」。
現在のルームメイトが、どんな状況で部屋を使っているか。これが今後その部屋に住むうえで大事になるからぜひシェアさせてほしい。
①キッチン
この写真は、実際にこくぶんが見学後、即決して住んでいた家のキッチン。
パッと見て、綺麗で整ってるし、清潔感もある。
「良さそう!」と思う前に、ぜひキッチンで観てほしいポイントが4点あるから、
以下、優先順位の高い順に紹介していこう。
(1)ゴミ箱
これはちょっと極端かもしれないけれど、もしこんな感じで溢れかえってたら注意。
ルームメートはゴミ出ししない系が多い可能性あり。
(2)シンク
個人的にこうだったら即アウト、住みたくない、と思う。
けれど、実際にこくぶんが住んでいた共有キッチンの写真だから切ない…。笑
まあ、あまり無いと思うけれど、もし、見学時にシンクがこんな感じで汚れてたら、
掃除しっかりしない系ルームメートと住むことになるから覚悟していてほしい。
(3)冷蔵庫
もし、あなたが「しっかり自炊したい」「料理をしたい」と考えている場合、
冷蔵庫はぜひチェックしてほしい。
こくぶんが住んでいた家は、こくぶんを含めて4人住まいだったんだけれど、
それにしては冷蔵庫が小さすぎ(恐らく2人用)で、冷蔵庫がいつも食材に溢れかえっていた。
特に、牛乳やペットボトル等を入れられるポケット部分は、いつも満杯で、
なかなかパックの牛乳を買えなかったのが地味に悩みどころだった。
自炊を検討している人は、ぜひ見学時にチラッと冷蔵庫を(できれば中身も)見て、そのサイズ感や冷蔵庫の中がどうなっているか、チェックして欲しい。
ちなみに、友人談であったのは
「韓国人ルームメートがキムチを大量に保管していて、開けるたびにキムチ臭くて本当に何度も引っ越そうとおもった位辛かった」
と言っていた。なるほど、わかるかも知れない…。笑
こくぶんの場合は、韓国人とメキシコ人のルームメートがいて、冷蔵庫は香草系&スパイシー系の食材や匂いでいつもパーティー状態だった。
最初はやはり辛かったけれど、5ヶ月も経つと慣れてどうでもよくなったかな。笑
でも、気になる人は気になるだろうから、チェックしてみてほしい。
(4)調理器具・食器類
ちょっと見にくいかも知れないけれど、例えば赤枠に囲った部分。
写真左から順に、「グラス類」「まな板・包丁」「電子レンジ・トースター・炊飯器」
「ポット・油やラップなど共有の調味料や道具」などが置いてある。
何気なく置いてあるから見落としてしまいそうだけれど、見学時する際は、
「引っ越した当日の夜から、実際に自分で料理してご飯を食べられるか?」
を基準にキッチンを観てみるといいかもしれない。
実際、こくぶんはここをよく考えずに引っ越してきたけれど、住んでみたら
「油が必要、塩コショウも欲しかった、そういや菜箸ってあるのかな…ラーメンを入れるどんぶりってあったかな…、あ、そういや缶切りってあるのかな!?」
…などなど、意外と生活する上でキッチン用具・調味料って必要なことがわかった。
結果から言うと、この家なんでも揃ってて結果オーライ、神キッチンだったからよかったけれど、
「自分で一から揃える」なんて、ワーホリ1年のために貴重なお金を使うのはもったいなさすぎる
から、ぜひキッチンにある共有物はチェックしてほしい。
②バスルーム・トイレ
特に女子は気になる所だと思うのがバスルーム。
基本的には、日本で言う「ユニットバス」のように、バスタブとトイレ、
シンクが一緒になっている部屋が多い。
一戸建ての家だと、トイレとバスタブが別の場合もあるけれど、
多くがユニットバスタイプなんじゃないかな。
(1)床とバスマット
まずチェックしたいのは、床。そう、髪の毛。
気にならない人はいいけれど、個人的にはちょっと気になるから見学時にチェック。
幸い、この部屋のオーナーは、なぜか「バスルームの髪の毛には異様に注意する」という
オーナーだったから、比較的綺麗に保たれていた。
また、床と合わせて観てほしいのは「バスマット」。
これがね、マジで、マジで、マジで洗わないから、彼ら。
個人的には、最低でも1週間に1度は洗いたいんだけれど、
住んでみて、誰1人としてバスマットを洗おうとしないのには衝撃を受けた。
みんなで共有してるのに、すごいタフな足裏してるな…と心底思ったよ…。
だから、もしバスマットが汚れていたら、あなたが毎回洗うことを覚悟してほしい。マジで。
そして、たぶんどの家を見学してもバスマットは汚れている可能性が高い。笑
(2)トイレットペーパー
この写真は、ウィスラーで住んでいたスタッフハウスの部屋の実際のトイレの写真なんだけれど、
これがね、マジで、マジで、マジで彼らトイレットペーパー交換しないから、彼ら。
どんだけ怠け者なの!!!と、何千回思ったことか…。
もし見学時にトイレットペーパーがこんな感じだったら、
あなたが毎回交換することを覚悟してほしい。マジで。
ただし、バンクーバーに住んでいた時にそうだったけれど、「トイレットペーパーは自分の分は自分で買う」場合もある。
その場合は、トイレットペーパーホルダーをそもそも使わない可能性もあるから、
一概には言えないけれどね。
まあ、地味だけど意外と生活する上で気になる人は気になる部分だと思ったからシェア。
(3)シャワーの水圧
これも地味に重要、シャワーの水圧。
こくぶんは、見学時にチェックし忘れたけれど、結果的には問題なかったから良かった。
オーナーの視線にためらわず、シャワーの水圧はぜひチェックして欲しい。
もし水圧が弱かったら、毎回のシャワーで毎回ストレスになっちゃうからね。
【フレーズ】
Can I check the water pressure in the shower?
(シャワーの水圧を確認してもいいですか?)
③その他
共有スペース以外にも、個人的にぜひチェックした方がいいと思う点があるから、
以下箇条書きで載せておくね。
■電波の入り具合、Wi-Fiに制限がないかどうかチェック
これ、結構大事。
特に、自分が希望する部屋に入って、実際に電波が入るかどうか、
Wi-Fiが繋がるかどうか確認した方がいい、マジで。
こくぶんの部屋は、電波が微妙に弱く、部屋でNetflixやYouTubeを観る際にたまに遅くてストレスになった記憶がある。
そして、これと合わせてもう1つぜひオーナーに聞いてほしいのは、
「Wi-Fiを無制限に使えるかどうか」ということ。
こくぶん、カナダに来てからずっとDMM英会話という、スカイプで受けられるオンライン英会話レッスンを受講しているんだけれど、
スカイプでのビデオ通信って、かなり通信量がかかるの。1回あたり900MB~1GBくらい。
当初、「無制限」だと聞かされていたんだけれど、実際に入居してから半月もしない内に、
通信速度がガクンと落ち、ネットサーフィンすら出来ない位速度制限がかかってしまった。
そこで、オーナーに確認してみたら、
「こんなこと一度もなかった。インターネットを使用しすぎないで欲しい」
とだけ連絡が来て、結果、何も解決せず。
つまり、実際に住んでみたら「Wi-Fiは無制限じゃなかった」ということがわかってしまった。
これは、なかなか残念だったかな。
結局、部屋でオンライン英会話を受けることが出来なくなり、
それでも英語の勉強のためと思い、毎日近くの図書館に行ってそこでWi-Fiを使ってやる羽目になった。今となればいい思い出だけれど、実際面倒だったな。
もし、カナダに来てスカイプを使ったレッスンをやったり、Netflix等で動画を観まくる予定がある人は、必ずオーナーにWi-Fiが無制限利用可能か、聞いておいた方が良い。
【フレーズ】
Do you have unlimited Wi-Fi at this house?
I’m planning on using Skype frequently.
(この家はWi-Fiを無制限に使えますか?しょっちゅうスカイプを使う予定なんです。)
■周囲の生活環境
「その他」に分類しちゃったけれど、これもかなり重要。
治安、最寄り駅・バス停、一番近いスーパーの場所、ドラッグストア(薬が売っているお店)、近くの病院など、生活をする上で周囲がどんな環境か、見学時に合わせて確認しよう。
おそらく、「スーパー」は特に通うことになるだろうと思うけれど、
徒歩圏内か、それとも近くまでバスで行けるかどうか、等できれば確認した方がいい。
ちなみに、徒歩15分以上あると、買出しに行った後の荷物の持ち運びに苦労することになるから気をつけてね。
と言うのも、こくぶんは、Airbnbで仮宿として住んでいたシェアハウスから近かった
「no Frills(ノーフリルズ)」というスーパーが大っっ好きで、新居に引っ越してからも、
往復、徒歩50分かけて歩いて行っていたけれど、これがまあ辛かった。
その後、近くにバスが走ってることが分かり、バスで通っていたけれど、
それでも往復30分以上かかるから、結局面倒になって通うのをやめてしまった。
(といいつつ、家の近くに T&Tという中国系マーケットがあったから問題なかった)
自炊を考えている人は、ぜひともスーパーの位置と所要時間を確認した方がいい。
■自転車を買う計画がある人は、駐輪場をチェック
バンクーバーに来る前から、現地で自転車を買って、オシャレ健康バンクーバー生活を送ろうと目論んでいたこくぶん。
しかし、契約した後に「駐輪場」が無いことが後で発覚し、これが決定打で自転車ライフを諦めた経緯がある。
(他にも理由があるけど、バンクーバーで自転車を買うのはおすすめしない…詳しくはこの記事へ)
それでも自転車が欲しい!という人は、部屋見学の際に駐輪場があるか必ず確認しておこう。
中には、駐輪所はないが、部屋(玄関先)に持ち込み可能な部屋もあるみたい。
【注意点】「オーナー」「見学時に持っていくお金」この2点についても注意
■男性オーナー全員が変態ではない
部屋探しをしていると「日本人の女の方限定」「男性がオーナー」といった、いかにも怪しそうな部屋情報をたまに見かけたりすると思う。
こうなると、「オーナーは、日本人女子好きの変態野郎に違いない…」と思ってしまうかもしれないけれど、実はそんなこともない。
実は、オーナー(家主)にとって、日本人・特に女の子をルームメートとして招き入れることは、
以下の点でとてもメリットなんだそう。
・音楽ガンガンかけたりしないし、パーティーもしないし、静かであること
・男を勝手に連れ込んで勝手にアンアンしない
・部屋を綺麗に使ってくれる
・謙虚で丁寧である、文句をあまり言わない
こういった点で、部屋を管理する側からすると、穏やかで謙虚で部屋を荒らさない日本人女性はとても魅力的な人種らしい。
ちなみにこれらのご意見は、実際にバンクーバーとウィスラーの男性オーナー(2人)や、ホームステイを受け入れているご夫婦の旦那さんが言っていた事だから確かだと思われる。
実際、こくぶんの友達(日本人女性)が住んでいた家は、カナディアン男性1人がオーナーだったけれど、彼自身がキレイ好きで、静かな環境を好む性格だったため、日本人女性をルームメートとして募集していたそう。
そこに住んでいた友達も、見学時を含めて「一度も身の危険を感じたことがなかった、むしろすごくいいオーナーだった」と言っていた。
だから、「日本人女性を限定に部屋募集をかけている男性オーナー」全てが「変態」というわけでは決して無いから、そこは偏見を捨ててほしい。
なお、このような「男性オーナー」の物件に見学に行く場合は、
個人的な感想としては、1人でも行けると思ったけれど、海外が初めての人や一度も「部屋探し」ということを日本でもやってこなかった人は、2人で行った方がとても心強いと思う。
■見学時は、多額のお金(特に現金)を持っていかないこと
物件を探していると、中には「デポジット(一時金)を支払った時点で、部屋をキープできる」というルールを設けるオーナーもいる。
その場合、見学後に家を決定した場合、その場で家賃の半額分を現金を支払う必要が出てくる。
ただし、見学時は必要な分のみ持参して、決して多額のお金は持っていかないように。
もしデポジットとしてお金を支払った場合は、必ず領収書(手書きでも構わない)をもらうこと。
英語や慣れない土地にそれぞれ不安を抱える留学生に対して、詐欺まがいのことをするクズ人間はいるだろうけれど、それを自分で見極め、予防するのは自分自身。
バンクーバーは、住んでみて実際に思うけれど、比較的治安が良い都市。
それでも、異国は異国。お金の管理には十分に気をつけよう。
■オーナーが誰か聞いておくこと
なにそれ?と思うかも知れないけれど、ぜひ覚えておいてほしいのがこれ。
つまり「見学時に案内してくれる人」イコール「オーナー・家主」だとは限らないということ。
実際にこくぶんが見学した際も、案内してくれたのはそこに住んでいた住人だったし、
オーナーとは契約時に初めて会った。
あまり無いとは思うけれど、「見学時に案内してくれた人に、よくわからずデポジットを渡してしまった…」みたいなことは、無きにしもあらずだから、「オーナーが誰か」ということは一応確認しておいてほしい。
【フレーズ】
◆I just want to make sure who the owner is.
(一応、誰がオーナーか確認したいのですが…)
◆Does the owner live in this house with roommates?
(オーナーはルームメートと一緒に住んでるんですか?)
(3)契約時
では、次に「契約時」のポイントと注意点をシェアするね。ちょっと前回の記事と重なる部分もあるけれど、確認の意味も込めて再度確認してほしい。
【ポイント】お金関連と入退居のルールは必ずチェック
■家賃について確認したいこと
もちろんだけれど、家賃と家賃に含まれるものは必ずチェック。
多くの場合「水道・ガス光熱費・Wi-Fiは家賃込」が多いけれど、洗濯・乾燥機代は別というところもあるから、追加で支払うものがあるかどうかチェックしよう。
次に、支払いのタイミング、支払い方法も確認。
◆支払いのタイミング
いつまでに家賃を支払うか?というタイミングのこと。
大抵、月末にその次の月の家賃を振り込む「先払い」が多い。
(例)4月末に、翌月の5月分の家賃を支払う
◆支払い方法
家賃をどうやって支払うか?ということ。
大抵、オーナーの銀行口座へ振り込む。
※もしまだ自分の銀行口座を持っていない場合は、オーナーと同じ銀行で口座を開くのもアリ。
なぜなら、同じ銀行だと毎月の振込みがオンライン上orアプリでむちゃくちゃ簡単で便利。
なお、支払いについては、そもそも質問せずとも契約時にオーナーが説明してくれるはず。
万が一、オーナーからの説明が不足していたら、きちんと明確にしてからサインをしよう。
【フレーズ】
◆Would you collect the rent once in a week or month?
(家賃は週間払い?それとも月払いですか?)
◆What is included in the rent?
(家賃には何が含まれていますか?)
◆Is there any extra fee other than the rent?
(家賃の他にかかる費用はありますか?)
◆How should I pay the rent?
(家賃って、どう支払えばいいんですか?)
■ミニマムステイ・退居時について確認しておく
入居・退居に関して、インターネットでの部屋情報で載っている場合もあるが、
特に記載されていない物件もあるので、以下のことは念の為確認しておこう。
・ミニマムステイはあるか?
・退居する場合はどれくらい前に伝える必要があるか?
英語がわからず、もしくはそもそもの意味すらわからず、あやふやにしたまま住み、
いざ退居しようと2週間程度前にオーナーに伝えたら、
「退居は1ヶ月前告知のルール。ルール違反だからデポジットは返金しない」
というトラブルになった、という話を実際に聞いたことがあるんだけれど、みんなもその二の舞にならないよう、ここで言葉の意味を抑えておこう。
「ミニマムステイ」とは
■「最低でもこれくらいの期間は住んでくださなね」というルールの一つ。
■オーナーによってこのルールを設ける人もいれば、いない人もいる。
■なぜこのルールを設けるかというと、理由はシンプル。
住む人が1ヶ月単位でころころ変わってしまおうものなら、
また部屋の入居募集をかけたり、見学対応をしたりで、
とにかくオーナーとして管理がスーパー面倒だから。
【フレーズ】
◆How long is the minimum stay?
(ミニマムステイ ※最低滞在期間 はどのくらいですか?)
◆How long before moving out do I need to contact you?
(家を退去する時、どれくら前に連絡する必要がありますか?)
【注意点】契約書と領収書は必ずもらうこと!
ここまで確認して、特に問題がなければ「契約」の運びになる。
そして、もし契約が成立(e.g.書面にサインを)した場合、この時点で「デポジット」として
その場で直接オーナーに半月分の家賃を現金で手渡しする場合があるので、ここで注意点を含めて説明しておくね。(ちなみに私こくぶんも、契約時にデポジットを払った)
「デポジット」とは
■バンクーバーで部屋を借りる場合、日本にあるような「敷金・礼金」といったお金を払う必要がない代わりに、「デポジット」という「保証金」を部屋のオーナー支払う必要がある。
■簡単に言えば、「何かルール違反をしたら、このお金は返さないからね」という人質のようなお金のこと。
■このデポジットは、通常契約時に家賃の半額を払う場合が多く、何もなければ退去時に全額返金される。
契約時にデポジットを支払うことは特に怪しいことではないけれど、
もしこのようにお金のやり取りが発生する場合、必ず領収書(レシート)を貰うこと。
本来であれば、領収書だけじゃなく「契約書」をお互いに交わす必要があるけれど、
中には契約書を用意していないオーナーもいる。最低限、領収書はもらうようにしておこう。
ちなみに、前回の記事でも紹介したけれど、私こくぶんが実際に交わした契約書、兼 領収書を以下写真に載せておくので参考まで。
A4一枚のシンプルなものだけれど、これが有ると無いとでは大違い。
※契約書に何が書かれているかはこちらの記事を参照。
【フレーズ】
◆Could I have a receipt? I’d like to have it just in case.
(領収書を頂けますか?念の為持っておきたいので)
◆Is there any chance I can get a contract or receipt?
I’d like to have it in writing.
(契約書か領収書をもらうことはできますか?書面で持っておきたいの)
(4)入居時
無事に契約を交わし、部屋への入居が決まったらもう安心!
と言いたいところだけれど、入居当日にもぜひ確認してほしいことがある。
引っ越ししてから数日後、「あれ、これどうするんだっけ…」とならないように、
以下ポイントと注意点を書いてみたからチェックしてほしい。
【ポイント】見落としがちな「共有エリア」について確認しておく
◆郵便物はどこに届くか確認
一軒家ではなく、アパートやコンドミニアムのような高層住宅に住む場合、
日本とは違って、1階あたりにある住人専用の郵便物エリアに届く場合がほとんど。
バンクーバーに住み始めた直後は、銀行や携帯会社等、大切な郵送物が届くだろうから、
郵便物エリアは必ずオーナーに確認しておこう。
【ちなみに】私こくぶんが住んでいたコンドミニアムの場合
・封筒サイズの小さな郵便物入れは、上の写真のような「ポストボックス」に
・Amazonのダンボールなど大きな荷物は、「フロント」に
それぞれ届くようになっていた
アパートやコンドミニアムに住む人は、ぜひ注意してほしい。
◆ジム・プールが利用可能物件の場合、入り口や使い方についても確認
コンドミニアムのような高層住宅に住む場合、住民専用のジムやプールがあったりする。
これら「ジムやプールが無料で使いたい放題」という謳い文句の部屋も、探してみると結構ある。
もしこういった部屋を契約した場合、活用するためにも場所や入り口、入り方を確認しておこう。
こくぶんが借りた部屋も、「ジム・プール使いたい放題」だったんだけれど、
まあ…その特権を最大限に発揮することはなかったよね…。
【注意点】家具や電化製品にダメージがないかチェック。自分の部屋の状態も写真に撮っておこう
入居当日にしか出来ない割に地味に大事な事。それが、部屋や家具等の状態チェック。
というのも、部屋を退居する時に、必ずオーナーが「部屋や家具にダメージが無いかどうか」
チェックすることになるんだけれど、その時に
「この汚れはあなたがつけたのね。残念ながらデポジットは返せないわ」
なーんて事にならないように、事前に確認しておこう。
できれば、自分の部屋だけでなく、共有スペースの写真もスマホで撮っておくのがベスト。
写真を撮っている際に見つけた汚れや傷も、もちろん保存しておくこと。
この他にも、
・電球がちゃんと点くか
・コンセントプラグ機能しているか
・家具がぶっ壊れていないか(引き出しとか取っ手がないとか、たまにある笑)
ということを含め、部屋の状況をチェックしておこう。
何度も言うけれど、トラブルを事前に予防するのも自己スキル。
小さなことだけれど、こういった地味なことでも積み重ねれば大きなスキルや経験になる。
海外生活、自己スキルをじわじわ磨いていこう。
(5)その他(こくぶんポイント)
以上、シーン毎に分けてポイントと注意点をそれぞれ記載していったけれど、
最後に「その他」として、こくぶんが実際に住んでみてから「サイトで検索時にもっと見とけばよかたな」と思ったポイント3つ、皆の参考になればと思いシェアしようと思う。
①部屋は「家具付き」がおすすめ
大学留学等で中長期間バンクーバーに滞在するなら、家具を徐々に揃えられるだろうけれど、
ワーキングホリデーなど、1年程度と住める期間が決まっている場合、自分で家具を一から揃えるとなると大変だし、もちろんお金もかかる。
さらに言うと、退居時に処分したり売却したりするのも、面倒だし、時間もお金もったいない。
だから、物件を探す場合は、「ハンガー」といった小物から「布団・照明・電気スタンド」といった生活用品、そして、調理器具や食器類など、フル装備の部屋がおすすめ。
ちなみに。
「Take over, T/O(テイクオーバー)」という「前の住人から家具・家電を有料で引き継ぎ、部屋退去時に、次の住人に売り払う」という方法を採っている物件がたまにある。
ただこれ、一言で言えば「面倒くさい」。
家具や家電なんて使えば古くなるし、壊れる可能性もある。
それを退居時に、自分が損しないように高値で売る、と考えるだけで面倒くさい。
だから、ぜひともテイクオーバーを採用している物件は選ばないようにアドバイスしたい。
【参考】テイクオーバーについて
わかりやすい記事:Life Vancouver「テイクオーバーとデポジット」について
②アジア人オーナーもしくはアジア人が住んでいた事のある物件がおすすめ
なぜか。
それはずばり、「調理器具と食器、食料」に起因する。
こくぶんが住んでいた部屋は、オーナーがカナダ人男性と韓国人女性のご夫婦で、
過去に日本人も住んでいたことが何度かあったらしく、以下のものが既に家に置いてあった。
・炊飯器 (英語では “Rice Cooker(ライスクッカー)”と呼ぶ)
・食器・調理用具(箸、レンゲ、お椀、ラーメン用のどんぶり)
・調味料 (醤油、めんつゆ、オタフクソース ※前居者の残り物)
「え、そんなこと?笑」
と思うかも知れないけれど、これが南米・欧州人ばかりの家だとそうはいかない。
彼らの食文化において、炊飯器はあまり必要なく(鍋で炊けるから)、
しかも、「どんぶり文化」ではなく「プレート(皿)文化」なのだ。
ウィスラーというスキー場で有名な都市に住んでいた頃、
8割が欧州・豪州人の社員寮に住んでいたけれど、キッチンにある食器はほぼプレート(平皿)で、ラーメンなんて作った日には、入れる器がなくて鍋から直接食べていたくらい。
食文化の違いは、器具や食器の違いにも通ずるのか!と感動したと同時に、
料理をする上で地味にきつかったから、侮ることなかれ。必ずチェックした方がいい。
(でも、このおかげで「片手鍋でご飯を炊く方法」を覚えたから、結果的に料理スキルが進化して良かった。お米って、メジャーカップや炊飯器がなくても、実は簡単に片手鍋で炊ける)
③どんなに狭くても、「個室」に住むべき
上の写真は、前の記事でも書いたようにバンクーバーで私こくぶんが実際に住んでいた「デン」という、物置のように小さいスペースの部屋。
中心地・ダウンタウンにしては良心的な価格で住めるからありがたい。
最初は、窓も無いし閉塞感があって「耐えられるかな…」と心配だったけれど、住めば都。
こじんまりとしていて逆に落ち着くし、物は増えないし、掃除しやすいしで、
結構住みやすかった良かった。(夏場は暑かったけれど)
つまり何を言いたいかというと「どんなに狭くても個室である」って素晴らしい、ということ。
▲二段ベッドの上部分に住んでいた。音という音は全て聞こえる。
実は、バンクーバーからウィスラーに引っ越した後、仕事先の社員寮に住んでいたんだけれど、
そこが2段ベッドが2つ、合計4人で一緒、プライベートほぼ0の部屋だった(上の写真)。
まあ、楽しいけれどなかなかストレスが溜まるんですよこれが。
だから、どんなに狭くても、「個室」の部屋に住むのを激しくおすすめする。
2,まとめ
以上、ずらーーっと、部屋探しに際して、シーン毎にポイントや注意点をシェアしてみた。
いろいろあったと思うけれど、ちょっとまとめてみよう。
シーン別 | ポイント | メモ |
サイト閲覧時 | 「早いもの勝ち」の部屋探し 物件情報サイトは、暇さえあればチェック |
よくわからない英単語があっても読み流さず調べる |
見学時 | 自分の直感を全開 + 共有スペースの使用状態をチェック | |
キッチン |
・ゴミ箱 |
見学の時点で汚れていたら そのルームメートは掃除しない。 自分が掃除する羽目になるよ。 |
バスルーム トイレ |
・床とバスマット |
|
その他 |
・電波の入り具合 ・Wi-Fiが無制限かどうか ・周囲の生活環境(スーパー、病院など) |
見学時に多額を持っていかない オーナーが誰なのか一応確認 |
契約時 |
・お金関連 |
領収書と契約書は必ずもらう |
入居時 | 共有エリアの場所 ー郵便物がどこに届くか ージムやプールの場所 |
家具や電化製品にダメージがないか |
こくぶん おすすめ ポイント |
・部屋は「家具付き」が良し ・アジア人オーナーもしくはアジア人が住んでいた事のある物件だとなお良し ・どんなに狭くても、「個室」に住むべき |
…まあ、「ポイントと注意点ありすぎでしょ笑」と自分でも思っちゃうけれど、
実際に自分で部屋探しをして、住んでみたからこそこれだけの数を上げられたんだと思う。
そして、誤解のないように強く言いたいのは
「全部を全部、実施しなくていい」ということ。
共感できる部分だけ、うまく使って欲しい。
だって、画面越しの皆それぞれの価値観や考え方があるんだし、
部屋探しだって、皆それぞれの尺度がある。
だから、今回こくぶんがシェアした情報を、皆のモノサシで図って、選別して、
うまい具合に使って欲しいと思っている。
「こくぶんのシェアしているアイディアのうち、部屋の掃除具合については納得だから、見学時に注意してみよう。でも、オーナーが男性というのはどうしても嫌だから、無視しよう。」
といった具合に。
ということで、この記事で5回にも渡ってアイディアをシェアした「現地バンクーバーでの部屋探し」編も終了。
長く、ボリューミーだってことはわかってる。笑
現地での部屋探しは、日本で全て決めずとも、
という手順を踏めば、意外と簡単に「自分で海外で部屋探し」をすることができるの。
もしこれらを自分の力で出来たら、
「あたしって意外にやるじゃん?やればできるじゃん」と小さな達成感を味わえるはず。
そして、こうした小さな挑戦と達成の積み重ねこそ、自分の人生(キャリア)に効いてくる。
過去の記事で、自分の経験をベースにできるだけ細かくピックアップしたつもりだから、
これらをうまい具合に使ってほしい。
そして、皆のマインドが「よし、これならできそう!」と、
ワクワクの方向に少しでも傾いたら、すごく嬉しい。
もし、何か疑問点や、もしくはフレーズに関して指摘があったらコメントをください。
今回もたくさん読んでくれてありがとう!どうか、誰かの役に立ちますように。
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