【奨学金忘れてない?】ワーホリ前に「減額返還 or 返還期限猶予」の手続きをしておこう

【奨学金忘れてない?】ワーホリ前に「減額返還 or 返還期限猶予」の手続きをしておこう

【この記事はこんな人向け】

・ワーホリ中の奨学金の返還、そういえばどうすべきか知りたい人

・ワーホリ中、奨学金の返還を一時ストップしたいと考えている人

・減額返還や返還期限猶予について知っているけれど、詳細を知りたい人

やっほー、ポジティブめがねのこくぶん(@CocobunYummy)だよ。

今回は、ワーホリ前に日本で済ませておくべき事の1つ「奨学金の返還手続き」についてシェア。

(既に奨学金を返還し終えた、もしくは借りていなかった人の場合、この記事はお役に立たないからスルーしてね)

人にもよると思うけれど、ワーホリ中でも日本で継続的に支払いをしなければいけないものが地味にあった私こくぶん。

それが何だったかと言うと…

■奨学金
■国民年金

■自動車税
■車のローン
■車検
■スマホ代(電話番号を維持するため)

ざっくり、全部足して年間約80万。笑

いや、ワーホリの為に貯めたお金でも足りないという。

この経済的危機を回避する方法を調べた結果、
奨学金と国民年金については、申請および手続きをすれば減額や猶予が認められることが判明。

これはとてつもなくありがたい。

ということで、今回はまず「奨学金の減額(猶予)方法」について情報をシェア。

「書類を書いて提出物を添えればOK」なんだけれど、これがまた地味に大変。

経験を基に「概要編」と「申請編」と2回に分けて記事にするから、ぜひ参考にしてほしい。

 

【先に結論が知りたい人】
ワーホリ中に、奨学金の返還を減額or一時猶予してもらうことができる

■減額返還・返還期限猶予制度とは
経済困難、失業、病気、災害などで月々の返還が困難になった場合の救済措置

■減額返還
月々の返還額を「1/2」もしくは「1/3」減らして返還し続ける方法

■返還期限猶予
一定期間、返還をストップ(猶予)してもらう方法
・語学学校に通う場合でも「留学」を理由に願出ることができる。ただし、ワーホリビザと入学許可書が必要

■ワーホリの場合、どちらで願出るべき?
・毎月、減額すれば返し続けられるのならワーホリ中も「減額返還」で返す
・ワーホリビザと語学学校の入学許可書があれば「返還期限猶予」で猶予
する等、あなたの月々の返還額とお財布事情で判断してほしい

 

1,ワーホリ前に奨学金の「減額返還 or 返還期限猶予」の手続きをしておこう

(1)そう言えば…。奨学金の返還残額を確かめる方法

奨学金は返し続けているはずだけれど、そう言えばあと残額いくらなんだろう…

そう思った人は私こくぶんだけではないはず。

ということで、まずは返還残額(残元金)を確かめる方法についてシェアしようと思う。

 

①奨学金の返還がどれくらい残っているか?確認方法

残元金の確認方法は、主に以下2つがある。順に説明しよう。

【1】「奨学金返還の振替案内」通知はがき

上の写真は、実際に私こくぶん家に定期的に届いているもので、ここから残元金および残回数などを把握することができる。

オンラインのように、パスワードや奨学生番号などを入力する必要が無いから手間無く確認できるのがいい。

が、一方「こんなはがき…無いかも」という人もいるだろうから、そんな場合は次に紹介する「スカラネット・パーソナル」というオンライン上で照会しよう。

 

【2】日本学生支援機構(JASSO)「スカラネット・パーソナル」サイト

 

日本学生支援機構(以下JASSOと表記)が運営するスカラネット・パーソナルというサイト

会員登録をすれば、以下の内容をいつでもオンラインで閲覧・確認することができる。

【返還中の人が閲覧・確認できる内容】

■返還情報
奨学生番号、返還総額(元金)、返還残回数、返還残額(元金)、現在請求額

■金融機関情報
金融機関名、名義人氏名

■保証情報
保証制度(「機関保証」または「人的保証」のいずれかが表示されます。)

■申請用紙ダウンロード(減額返還願・返還期限猶予願)

(引用元:スカラネット・パーソナルHPより)

もし、まだ会員登録していなくても、以下の情報があればすぐに登録できる。

・奨学生番号
・生年月日
・名前
・振替用口座(リレー口座)

はがきと違って、ネット環境があればいつでも確認できるし、

それこそワーホリ中でも渡航先から返還状況を確認できるから、奨学金を返還中の人は、渡航前にぜひとも登録しておこう。

 

②そもそも奨学金の「減額返還」と「返還期限猶予」とは?

奨学金の残元金を把握できたところで本題。「減額返還」と「返還期限猶予」について。

これ、そもそもどんな制度なのか、詳しく説明する前にざっと紹介するね。

減額返還・返還期限猶予とは、経済困難・失業・病気・災害などで月々の返還が困難になった場合でも延滞することなく計画的に返還できるようにするための制度のこと

もし、あなたが以下に該当する場合、ぜひ活用してほしい制度。

✔ 現在も奨学金を返還中
✔ ワーホリ渡航前に返し終えない
✔ お金にあまり余裕がなく、少しでも節約したい

私こくぶんも、ワーホリ渡航前にこの制度に申請し、利用したおかげで1年間で43,020円も節約することができた

ワーホリ期間中でも「日本で支払い続けなければいけないお金」のうち、少しでも出費を減らしたいと考えている人は、ぜひ以下の内容を読み進めてほしい。

 

(2)減額返還とは


(画像:減額返還・返還期限猶予リーフレットより)

減額返還とは、約束どおりの返還は困難だが、減額した金額ならば返還が継続できる場合に行う手続きのこと。

注意したいのは、あくまで返還期間を「延長する」ものであって、「奨学金を返さなくてよい」というわけではない、ということ。
(借りたお金だから、普通に考えて全額返還しなきゃいけないのは当然だね)

【ざっくり説明、減額返還】

■災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合に願出できる
※経済困難の目安は、年間収入額325万円以下(給与所得以外の所得を含む場合は225万円以下)

■ 月々の返還金額を「1/2」もしくは「1/3」か選び、一定期間 減額して返還できる
※返還すべきお金の総額が減額されるわけではない。減額期間中のお金も、必ず返還しなければいけない

■1回の願出につき適用期間は12か月で最長15年まで延長可能

■申請には、マイナンバーの提出が必要

 

減額返還の注意点

詳しくはJASSOホームページ「減額返還」で必ず確認してほしいけれど、以下その内容を簡潔に説明してみるね。

 

【1】 経済的事由の場合、年間収入金の基準額がある

ここが一番ポイントかも知れない「経済的事由」の場合の願出について。

まずは詳細をチェックしよう。
以下の目安に当てはまることが必要となっている。

■所得証明書等の年間収入金額325万円以下
(※給与所得以外の所得を含む場合は年間所得金額225万円以下)

■被扶養者(配偶者や子など)がいる場合には特記事項あり

年間収入が325万円以下というと、
例えば「派遣社員で月20万円の収入、賞与無し」の場合だと該当するイメージ。

逆に言うと、ワーホリ渡航予定だけれど、

渡航直前まで正社員として働いていて、賞与や残業手当などトータル収入が多い場合は願い出ても受理されない可能性もある、ということ。

※それでもワーホリ渡航中の出費は抑えたい…という場合、減額返還ではく、後に紹介する「返還期限猶予」の方が良いかも知れない。

▼「収入・所得・手取り」の認識について不安の方は、下の記事(別サイト)を参照あれ

収入・所得・手取りの違い ~社会人が知っておきたい基礎知識~

 

【2】 願出の際、もしくは審査の時点で延滞している場合は受理されない

もしも、願出の際、あるいは審査中に奨学金の返還を延滞してしまったら「延滞を解消すること(=お金を返還する)」ことで願出が可能となる。

無いとは思うけれど、注意しよう。

 

【3】口座振替(リレー口座)加入者のみ利用できる


▲「払込取扱票」のイメージ画像

「リレー口座加入者」と聞くと、何のこと…?と一瞬なるけれど、

なんてことはなく、奨学金の支払いを口座振替(引落とし)で行っている人のこと。

それ以外の人、すなわち郵便局や銀行で「払込取扱票」で支払っている人の場合は、減額返還の願出ができない、とのこと。
(平成10年3月卒業・貸与終了の人以降全員がリレー口座による返還になったそうだから、大抵の人は問題ないと思う)

ちなみに、リレー口座とは「あなたの返還金が後輩奨学生の奨学金としてリレーされる」という意味だそう。なるほどね。

 

【4】月賦の返還方法のみで利用可能
【5】個人信用情報の取扱いに関する同意書の提出をすること

あと2つは、さらっと。

【4】については、奨学金の返還方法は「月賦(月々の分割払い)」になるということ。
つまり、年や半年で一気に支払えず、月々引き落としされることに承諾する必要がある。

【5】は、単純に書類(同意書)に署名し提出するだけ。
どんな書類か気になる人は、以下のリンク先(PDF)をチェックして欲しい。なんてことない。
JASSO-個人信用情報の取扱いに関する同意書の様式

 

(3)返還期限減猶予とは(一般猶予の場合)


(画像:減額返還・返還期限猶予リーフレットより)

一方、返還期限猶予(一般猶予)とは、現在返還が困難であり、一定期間返還を待ってほしい場合に行う手続きのこと。
(※2020年6月現在、新型コロナウィルス関連する臨時対応がある。詳しくはJASSOのHPをチェック)

先の減額返還との違いは何かというと、
月々の返還を先延ばしにすることができる、つまり一定の間「お金が口座から引き落とされない」という点。

注意したいのは、あくまで返還期間を「延長する」ものであって、「奨学金を返さなくてよい/利子が免除される」というわけではない、ということ。
(減額返還と同じく、借りたお金は返すということ)

 

【ざっくり説明、返還期限猶予(一般猶予)】

■災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合に願い出できる
※経済困難の目安は、年間収入額300万円以下(給与所得以外の所得を含む場合は200万円以下)

■一定期間 月々の返還を先延ばしにする事ができる
※ただし、返還すべき元金や利子が免除されるものではなく、返還を猶予してもらった分、返還完了が延長される

■1回の願出につき適用期間は12か月で最長10年まで延長が可能

■申請には、マイナンバーの提出が必要

なお、返還期限猶予の理由については、下に引用した通り、いろいろある。

詳しくは自分で確認して欲しいけれど、以下どんな理由があるか載せておくね。
(リンク先は全てJASSOの該当ページへ飛ぶようになっている)

【一般猶予の申請事由】

 

返還期限猶予の注意点

減額返還と違って、願い出る理由(申請事由)に応じて注意点がそれぞれ違ってくるから、詳しくは必ずJASSOホームページで確認してほしい。

以下、特に注意すべき点だけピックアップするね。

【1】「経済困難」の場合、収入基準を超える場合でも願出ができる場合もある

返還期限猶予の理由として「経済困難」をあげる場合、収入基準は以下の通り。

所得証明書等の年間収入金額300万円以下
(※給与所得以外の所得を含む場合は年間所得金額200万円以下)

先ほど減額返還でも触れたけれど、

もしあなたの年間収入が300万円以上の場合、この基準だと

「これからワーホリに行くと、将来的に収入が不安定になるから」

という理由には当てはまらない、ということになる。

が、慈悲深きJASSOによれば、以下の場合は審査が可能とのこと。

最新の所得証明書による収入金額は、収入基準を超える場合でも、減収・休職・失業等により今年の推定年収が収入基準を満たす場合は猶予審査が可能です。

(※詳しくは、「返還期限猶予」該当ページを確認してね)

 

【2】留学先の入学許可書を持っていれば「留学」を理由に願出られる


(画像:JASSO

実は「外国の学校へ留学」を理由に、返還期限猶予の願出ることもできる

しかも、大学や大学院だけでなく、語学学校への入学もこれに該当するからありがたい。

■語学学校等で在籍期間9か月未満の場合は「一般猶予」の願出となる
(猶予期間は他の取得制限あり事由と通算して10年が限度)

ただしこの場合、「ビザのコピー」と「語学学校に継続して9か月以上在籍すすること」が 確認できる証明書が必要で、

ワーホリで語学学校に通う場合は「入学許可書コピー」を提出。

つまり、まだビザも取っておらず、語学学校も決めていない場合は申請することができないので、まずは揃えてから願出よう。

なお、下記いずれかの書類が「証明書」として認められるみたいなので、参考まで。

(1) 在学証明書コピー + ビザのコピー
※学位取得課程に在籍していることがわかる、または同一校に継続して9か月以上在籍することの記載があるもの

(2) 入学許可書コピー + ビザのコピー
申請できる猶予期間は入学月より6か月間。 まだ入学前であるため在学証明書が取得できない場合の取り扱い

(3)履修登録書コピー + ビザのコピー 
※できるだけ(1)在学証明書コピー+ビザのコピーを提出するのが望ましい

(引用:JASSO

提出書類の詳細や注意点について、詳しくは、JASSO「外国在学猶予」事由による返還期限猶予の願い出について を必ず確認してね。

また、不安だったらJASSOに問い合わせて聞いてみよう。私こくぶんも、2回くらい電話して、いろいろ聞きまくったけれど、とても親切に対応してくれた。

 

【奨学金相談センター】

電話:0570‐666‐301(ナビダイヤル)
海外からの電話、一部携帯電話、一部IP電話からは03‐6743‐6100
月曜~金曜:9時00分~20時00分(土日祝日・年末年始を除く)

 

以上、返還期限猶予について、特に注意点を紹介してみた。

では、次に「減額返還」と「返還期限猶予」の違いって何?
ワーホリの場合、結局どっちで願出ればいいの?

ということについてシェアしていこう。

(4)返還期限と返還期限猶予の違い

 

減額返還と返還期限猶予の違いは?

これ、最初は違いがわからなかったんだけれど、調べると違いは案外シンプル。

結論から言うと、

自分のお財布事情をみて…

■金額を減らせば、月々返し続けられるなら減額返還

■金額を減らしても、返すのが難しいなら返還期限猶予

という具合になる。

以下、JASSOのHPを参考に私こくぶんが作成してみた表も合わせて参考にしてほしい。

減額返還   返還期限猶予
 
月々の金額を減らして返還する 返還方法 一定期間、返還を待ってもらう
(返還を先延ばしにする)
減額した金額ならば毎月返還できる場合 どちらを
願出るか
減額したとしても返還が難しい場合
(返還を一旦ストップしたい)
年間収入金額325万円以下 経済的理由の
収入基準
※給与取得の場合
年間収入金額300万円以下

つまり、

払えるなら「減額返還」
払えなさそうなら「返還期限猶予」

ということね。

準備すべき書類も含め、提出書類のボリュームがまあまああることに加え、
審査にも少なからず時間を要するものだから、自分のお財布事情に合わせて、どちらにするか十分考えてから申請しよう。

 

ワーホリの場合、どちらに願い出るべき?

正直、「毎月の返還額」と「自分のお財布事情」によると思うから一概に言えない。

が、以下のように言うことはできる。

■ワーホリビザと語学学校の入学許可書があれば、返還期限猶予の願出が可能

■ワーホリビザがあれば、渡航期間中の収入不安定という理由で減額返還の願出も可能(語学学校を現地で決める予定で、入学許可書が手に入らなくても願出られる)

※なお、カナダの場合、ワーホリビザは入国時に発行されるため「渡航許可書」と表現するほうが正しい。一応注意書きしておくね。

つまり、自分の状況に応じて、いずれの願出も出来る、ということ。

かつ、根拠のある書類や証明書を漏れなく提出すれば、願出すること自体は、実はそんなにハードルが高いものではないので安心してほしい。

ちなみに私こくぶんの場合は、
次の理由から「減額返還」に願出て、無事に受理されたよ。参考まで。

■月々の返還額が約6,000円と高額ではなかったため「1/3減額」ぐらいだったら1年払えるな、と思ったこと

■少しでも払い続けたかった(借金だからね…)

■語学学校は現地で決めたかったため、渡航前に入学許可書が手に入らなかった

■が、ワーホリビザは手元にあった

2,まとめ(次の記事に続く)

以上、奨学金の減額返還 or 返還期限猶予について、今回は概要編として一通り紹介してみたよ。

再度ポイントをおさらいするとこんな感じ。

■減額返還と返還期限猶予、どう違うの?
いずれも、経済困難・失業・病気・災害などを理由に月々の返還が困難になった場合に願出ることができる、という点では同じだが、

・金額を減らせば、月々返し続けられるなら「減額返還」
・金額を減らしても、返すのが難しいなら「返還期限猶予」

という返還方法の違いがある。

■ワーホリの場合、どちらで願出るべき?
あなたの月々の返還額とお財布事情によるから一概に言えないが、

・毎月、減額すれば返し続けられるのならワーホリ中も「減額返還」で返す
・ワーホリビザと語学学校の入学許可書があれば「返還期限猶予」で一時ストップ

事情に合わせて願出よう。

以上!

次回は、申請方法や提出書類などについて詳しくシェアするね。

少しでもあなたのためになったら嬉しい:)