【カナダ/バンクーバー語学学校】inlingua Vancouver トライアル行ってみた感想・口コミ・評判
- 2018.06.14
- 語学学校

1,今回行ってきた学校・inlingua Vancouver
《ざっくり概要》
■スイス発祥で、世界40カ国350校ぐらいある大規模学校のバンクーバー校
■「スピーキング力を上げたい」という人は、大抵この学校をお勧めされるくらい「スピーキング」を重視した独自のメソッド・カリキュラムを持つ学校
■そのメソッドが「インリングア・メソッド」
→私たちが母国語を覚えたように「話し言葉を聞き・それを真似て話す」ことで自然な英語を身につける。この教育方法をもとに授業が行われる。
【補足】
※見学日;2018年4月
※以下の記事内にある学校HP情報・画像を含め、記事投稿時から更新・変更されている場合があるから注意してね
※日本人スタッフが駐在していたので、日本語でも問合せ可能(2018年現在)
【追記】2021年4月1日
コロナの影響か、学校クローズしていました…。参考までにこの記事は残しておくね。
2,さっそく感想
《全体の印象》
■「スピーキング重視」というのは本当だった
授業を受けていて、「生徒に積極的に発言させよう」という先生の姿勢が他校に比べて強く、授業の構成もスピーキングに特化していた。
■「独自メソッドによる授業」も何となくだけれど感じることができた
約2.5時間くらいの体験授業だけだったから、「何となく」というしか方法がないんだけれど、他校に比べて「聞く→話す」というプロセスを大切にしていて、確かに他とは違う印象を受けた。
■「国際色豊かな学校…?」
複数の留学エージェントのサイトでは、「学生は国際色豊かで、世界中から集まる」と書いてあったけれど、実際行ってみたら、他の学校と同じように、アジア系+南米系だった。
《向いてると思う人》
■スピーキングを伸ばしたい人
■先生の話を聞くだけの授業が嫌な人
■積極的に授業に参加したい人
《向いていないと思う人》
■シャイな人。意見を発するのが苦手な人
■英語を話せない&何を言っているか全くわからない人
■毎日同じ時間帯に学校に通いたい人
《こくぶんは、通いたいか否か》
否。理由は、下記の通り。
【私こくぶんが “インリングアに通いたい” と思わなかった理由】
■「時間割」が謎。かつ魅力的じゃなかった。
■カリキュラムが全体的に魅力的じゃなかった
■学校の雰囲気が全体的に私に合わなそうと感じた
■日本人アドバイザーの説明が事務的すぎて切なく感じた
渡航前から、ずっと「スピーキングを伸ばしたい!」と思っていたから、「スピーキング強化なら、インリングア」という留学エージェントの話を信じ、第一候補の学校としてトライアルレッスンを受けてみた。
が、実際に行ってみて、以上のような理由で、あっさり候補から外れてしまった。
3,学校の詳細説明
《特徴・サポート》
【Good!】
■カリキュラム全体が「スピーキング重視」で構成されている
・「私たちが日本語を覚えてきたのと同じように、先生の真似を繰り返し行い、実践で覚える英語を教えている」という英語学習方法をとっている。
・トライアルレッスンの限られた時間でも、先生が話すのを聞き、英語をアウトプットする機会に恵まれたと実感できる内容だったよ。
・また、「スピーキング力を高めたい」と思っている生徒が集まっているから、こころなしか他の学校よりも発言する生徒が多かった印象。
【Not Good…】
■時間割が独特すぎる
・これは後で説明するけれど、時間割が、なぜか曜日によって変動する。
■プラスαのサービスに乏しい
・他校にあるような「ワーホリ生の面接対策」、「無料のカンバセーションクラス」といったような、プラスαの無料のサービスがこの学校では無かった。
■入学のベストタイミングが月に1回
・もちろん、毎週月曜日ならいつでも入学できるが、教材の関係で、最もベストなタイミングに入学することを強く進められる。
・「使用しているテキストが4週間で終わる構成になっており、
1ページ目から始められる日」がベストなタイミングとのこと。
・が、そのタイミングが月に1度しか無い。
・学校を現地で決めようとする人とっては微妙だね。
【Other】
■英語レベルは10段階。
レベル分けにも独自メソッドがあるみたいだから、詳しく説明するね。まずは、下の画像を見て欲しい。
…と言っても、ぱっと見ただけでは意味不明だよね。笑
◆Levels(画像上部分)
・1A~5Bまで合計10段階
・Aが「下」、Bが「上」だった…かと(すまん、あやふや)
◆Class Time Spent on Each Key Point(画像下部分)
・各レベルによって授業時間をどう使うか、という意味
・円グラフを見ると、以下3つの要素がある
イエロー(Presentation):プレゼンテーション
オレンジ(Practice) :(スピーキングの)練習
グレー (Production) :演出力
つまり、英語レベルに応じて、これら3要素を授業中に取り入れる割合を変えている。
これは他校には見られない方法で、個人的には画期的な手法で面白い!と思った。
【例】
◆初級者(1A~2B)は、オレンジの割合が多い
→「英語のインプットとスピーキング練習」をより重視した授業
◆上級者(4A~5B)はグレー の割合が多い
→「アウトプットや英語の表現力」をより重視した授業
こんな具合に、レベルに応じて授業時間の使い方が違う。面白い。
■English Policy(母国語禁止ルール)がある
・正直、多くの語学学校にもあるルールなんだけれどね…。
・ストイックな印象は受けなかったけれど、構内の至る所に下のような張り紙があったから、真剣さは感じられたよ。
《学生・クラス》
【雰囲気】
■年齢層は若い印象だったけど、騒がしい印象はなかった。
■私がトライアルに行った時、たまたま「初級者」の割合が多かったみたいで、そのクラスは満席で賑やか楽しそうだった。
■ちなみに私は「4A」というクラスに案内されたが、私を含めて4人しかおらず…
でも、みんな「スピーキングを強化したい」という思いで集まった人たちだからか、他の学校に比べて「積極的に話す」という姿勢があったように思う。
【国籍】
■学校見学時に「国際色豊か」というのは特に感じず、むしろ他校とほぼ変わらない印象。
→日本・韓国で40%、南米系で40%。他、東南アジアやヨーロピアンが少数
■ただし、スイス母体の学校のため、夏場にはヨーロピアンが若干増えるらしい。
【クラス人数】
■1クラス10~14人程度
■ただし、英語レベルや季節によって変動あり
《コース》
【コース概要】
学校のHPを参考にしながら説明するね。
この学校コースはシンプル。大きく分けて「一般英語」か「大学&各試験対策」の2コースとな。
以下、一般英語コースに集中して説明するね。
《補足》Intensive/Super Intensive
【一般英語コース概要】
上の画像にもある通り、一般英語は主に3種類から選べる。
■Intensive (インテンシブ:集中的な)
■Super Intensive(スーパーインテンシブ:めっちゃ集中的な)
■Accelerated (アクセレイティド:加速した)
これらの違いについて。
■授業自体は同じだけれど、
■週あたりの授業数 (週に何時間授業を受けられるか?)
■とれる選択授業の数(いくつ選択授業をとれるか?)
によって、IntensiveからAcceleratedまで、3つに分かれる。
以下、頂いた資料を見ながら更に詳しく説明してみよう。
【一般英語コース詳細】
これがなんとも言えぬわかり難さ…笑
ひとまず、画像の「縦のライン」を意識して見てほしい。
一番左から「intensive」→「Super Intensive」→「Accelerated」の時間割が書かれている。
■Intensive
・週20時間、1日平均4時間
・選択授業を1つ選べる
■Super Intensive
・週26時間、1日平均5.2時間
・選択授業を2つ選べる
■Accelerated
・週23.5時間、1日平均4.7時間
・選択授業を1つと、プライベートレッスン1つ
※ちなみに、金曜日は授業時間が少ないので注意
という感じ。
どのコースにすればいい?と悩む人へ
■特にこだわりがなければ、Super Intensive(真ん中のコース)で良いと思う
■正直、毎日4時間の授業(Intensive:上のコース)だと物足りない。かといって、プライベートレッスンにするとお金がかかる。
【選択クラスの内容】
この写真センスの無さ、本当に許してほしい。すまん。
…気を取り直して。
選択クラスは、結構豊富でかつ内容も面白そうなものから選べる。
他学校と違うユニークなコースとしては、例えば…
・English for Work (職場英語)
・English through Social Gaming(ゲームで学ぶ英語)
・Fix it! Speaking Clinic (その英語、直します)
といった感じで、全17個から選べる。
これはなかなか豊富なラインナップだと思う。
ただし、全ての授業がいつでも開講されているわけではなく、希望者数が少ない授業は、その時々によって受講できない可能性もある、とのこと。
《補足》独特な時間割
さて、冒頭から何度か言っている「時間割」について、ここで説明しようと思う。
まず、簡潔に結論から言うとこんな感じ。
■時間割は2パターンあり「ブロック制」と呼ばれている
■時間割は、自分が取りたい「選択授業」次第で決まる
コースによって、それぞれどう違ってくるか、以下詳しく見ていこう。
【Intensiveの場合】
・週20時間、1日平均4時間
・選択授業を1つ選べる
画像を見ても意味不明だろうけれど、ざっくり説明すると、スケジュールは2種類。
■画像上(時間割①)月曜・午前スタート
→以降、曜日毎に授業が「午前・午後」と入れ替わる
■画像下(時間割②)月曜・午後スタート
→以降、曜日毎に授業が「午前・午後」と入れ替わる
は?
って感じだと思うから、もう少し説明。
さっき、「選択クラスが17個から選べる」と紹介したけれど、
選択クラスが開催される時間はそれぞれ決まっており、つまり、あなたが選ぶ選択クラスによって、あなたの時間割が
・月曜の「午前」もしくは「午後」スタートいずれか決まり、
・その後、曜日毎に授業が「午前・午後」と入れ替わる
という感じ。
うん、説明したけれど、それでも謎ね。笑
【Super Intensiveの場合】
・週26時間、1日平均5.2時間
・選択授業を2つ選べる
こちらも同じくスケジュールは2種類。
先程と同じように、あなたが選ぶ選択クラスによって、あなたの時間割が「午前」もしくは「午後」スタートいずれかになり、その後曜日ごとに、午前・午後スタートの授業が入れ替わりでやってくる。
ちなみに、Super Intensiveコースは、好きな選択授業を2つとれる。
【Acceleratedの場合】
・週23.5時間、1日平均4.7時間
・選択授業を1つと、プライベートレッスン1つ
こちらも同じくスケジュールは2種類。
なお、Acceleratedのコースは「選択授業1つ」「プライベート授業1つ」となっている。
ちなみに、プライベートレッスンは50分間。
以上。こんな感じに、時間割が一日おきに変わる仕組み。
なぜこんな謎時間割かと言うと、
■生徒がより多くの講師から英語を学ぶ機会を得ることができる
■余暇時間をもっと楽しめる
という理由らしいけれど、私はしっくりこなかった。
その理由すらもはや謎。
おそらくだけれど、もう1つのコース(大学進学・各資格準備コース)の先生のスケジュールの関係でこうなっているんだと推測。
まあ、詳細はよくわからなかったけれど、謎時間割について以上説明してみた。
「別に時間割なんて気にしないよ」という人は特に問題じゃないだろうけれど、不規則なスケジュールがあまり好きじゃない人はお勧めしないかな。
《価格》
※以下記載する料金は、CA$1=85円で計算(2018年現在)
Again。この写真の見難さ許して。すまん…。
関係するのは赤枠の部分。
画像上から順に、
・Tuition Fee (授業料)
・Application Fee (申込金)
・Books and Materials(テキスト代)
テキスト代(Books and Materials)が CA$65(約5,400円)と他校と比べて若干高めなのは、学校オリジナルの教科書を使っているかららしい。
これ、ちょっと解せないのが、短期(4週間程度)で通うにもこの価格だということ。
他校だと同じ期間を通ってもCA$20(約1,700円)ぐらいのところもあるから、値段に敏感な私こくぶんにとっては「うーん…」となってしまう代金だった。
《料金シミュレーション》
じゃあ、実際どの位の料金になるか、以下のシミュレーションで見てみよう。
「Super Intensive(週26時間授業)」を4週間(約1ヶ月)通う場合
授業料(Tuition Fee) CA$395×4=1580
申込金(Application Fee) $125
教材費(Material Fee) $65
==================================
合計 CA$1,770(=約150,450円)
この価格が割安なのか割高なのか、判断基準は人それぞれだろうけれど、試しに私がトライアルレッスンで行った6校の平均価格から判断してみる。
合計費用 平均価格 :CA$1,728(=約146,838円)
inlingua :CA$1,770(=約150,450円)
合計平均で考えると、若干平均より高め。
(テキスト代除けばほぼ平均価格)
では次に、「1時間あたりの授業料」で比較してみる。
1時間あたりの授業料 平均価格:CA$67 (=約5,710円)
inlingua :CA$68 (=約5,787円)
こちらはほぼ平均位。
平均的だけれど「スピーキング重視」という点で他校に比べて特徴ある学校だから、「まさにスピーキングを伸ばしたい!」という人にとっては良いと思う。
コース料金の注意点
・時期によって「キャンペーン」として授業料が安くなる場合もあるから、一概に価格だけで判断はできないのでご承知おきあれ。
・ぜひ申し込む前に何かしらのキャンペーンがないか確認してみて
《立地》
■中心地からちょっと離れた所にあるように見えるけれど、ガスタウンという雰囲気がとっても良いエリアにある。
■最寄り駅から徒歩10分以内。バス網も整ってるから交通に不便はないと思う。
■お洒落なカフェがいくつかあって、雰囲気だけでもテンション上がる。特に夜の雰囲気は素敵。
■バンクーバーの観光名所の一つ「スチームクロック(蒸気時計)」と呼ばれる愛おしい時計が近くにある。通りには観光客も多い。治安も問題ない。
4,学校見学の様子
《学校見学&トライアルレッスンのスケジュール》
スケジュールと行っても、半日もかからないんだけれど、流れとしては以下の通り。
①5~10分前に到着
②受付にて
”I have a reservation for a trial lesson today.”
とトライアルに来た旨を伝える
③日本人スタッフを紹介される
④見学&トライラルレッスンのスケジュールについて簡単に説明を受ける
⑤英語レベルを確認される
⑥本人の英語レベルに合わせたクラスに通される
⑦実際の授業体験スタート
⑧日本人スタッフのいる事務所に戻り、詳しい学校説明を受ける
⑨一通り、学校の様子をぐるっと見て回る
⑩終了。家に帰って、お礼メールをして完了。
という感じ。ちなみにどの学校に行ってもだいたい同じスケジュールだったよ。
《学校見学:当日 ※写真あり》
朝からのトライアルレッスンだったけれど、寝坊せずちゃんと指定された時間の5分前に到着。
【建物入り口】
テナントがいくつか入ってる建物の2~3階に学校が入ってるため、入り口は一瞬見逃してしまうようなこじんまり感。看板が目印。
【エントランス】
建物の1階にあると思いきや、エレベーターで2階に上がった所に学校がある。
一瞬わからなくて困ったので一応入り口の写真を貼っておくね。
【ラウンジ】
広めできれい。同じ場所にパソコンが数台置いてあった。ウォーターサーバーとレンジも完備。
【廊下】
オフィス感漂う廊下。
それに対し、階段は学校テーマカラー「黒とオレンジ」という謎のクラブ感。笑
【教室】
ほとんどの教室が窓に面してるから開放感あふれる。教室も広々としていた印象。
【学習相談オフィス】
・学習相談等ができるオフィス。
・受付けの隣にあって、それぞれ日本人・韓国人・南米系の各カウンセラーが駐在
【アクティビティ】
・毎日開催されていて、サッカーやバレーなどのスポーツや、日帰り旅行だったりいろいろある。
・ちなみに、他の語学学校もどこも同じように毎日アクティビティをやっている。
《トライアルレッスン ※写真あり》
では実際にトライアルレッスンの内容や感想について以下、シェアするね。
▲授業の最後、時間が余ったからと言ってボードゲームをみんなで楽しんだ。これが楽しかった笑
【受けた授業】intensive
【レベル】 レベル4B
【生徒数】なんと3人!(日本1人、韓国1人、スイス1人)※私を除く
【授 業】
・8:30~12:00
・先生オリジナルの授業とテキスト。
・オリジナルの授業は、日本の「かるた」遊びのようなものだった。
(1)いくつかの会話をリスニングで聞き取って
(2)それに関連する語彙と絵が書かれたカードを、生徒と英語で相談しながら選んでいくもの
(例)
①「予約したいレストラン」についての会話が流れる
②かるたのように、散らばっているカードの中から「豪華ディナーのイラストカード」か「大衆食堂のカード」を見つけ出す
③どちらのカードが会話内容からして適切か選ぶゲームだった。
生徒と相談するときも英語だから、なかなか面白かった。
【感 想】
・先生は、経験豊かでフレンドリーな方だった。けれど、なぜかその日疲れていたみたいで、やる気を感じなかった笑
・生徒同士で英語で話している時、文法や表現、発音にちょっと違いがあると、先生がちょこちょこ指摘してくれていた。それは結構素晴らしいな、と思った。
・授業の中で、発言する機会が多いという印象を感じた。
・「独自のテキスト(CA$65)」のくせに、テキストをあまり使わない授業だったから、「これテキストいらないんじゃない?」と一瞬思った笑 でもまあ、普通は使うのかな…
5,まとめ
以上、トライアルレッスン体験談&感想でした。
さすが大規模学校。独自のカリキュラムやメソッドがあるのは素晴らしいし、噂通り「スピーキング重視」は本当だったから、行ってみて本当によかった。
けれど、実際に行ってみて、
【ちょっと違うかな?と思ったところ】
・学校の雰囲気が自分にはちょっと合わなかった点
・謎時間割
・入学日が固定されている点
・プラスαのサービスを含めた学校全体のカリキュラム
・日本人アドバイザーの事務的な感じ
など、所々に「ちょっと違うかな」と思うところがあったから入学には至らなかった。
とは言え、「スピーキングを伸ばしたい!」という人にはお勧めだと思うから、ぜひ気になる人はトライアルレッスンを受けてほしい。
以上!ちょっとでも参考になったら嬉しい。
-
前の記事
【カナダ/バンクーバー語学学校】VGC International College トライアル行ってみた感想・口コミ・評判 2018.06.12
-
次の記事
【カナダ/バンクーバー語学学校】iTTTi Vancouver トライアル行ってみた感想・口コミ・評判 2018.06.23
コメントを書く