【バンクーバー現地の保険MSP】実際に病院で診察を受けて、お世話になったからこそ言えること。
- 2019.12.11
- 海外保険

【写真】バンクーバーのイエールタウンにある病院「coast medical」
私こくぶんが実際に2回ほどお世話になった病院。その際、BC州の公的保険「MSP」を実際に利用したから、今回はそのレポートを記事にしようと思う。
【要点】
■MSPは、安い(というか無料だ)けど、日本の海外保険内容には敵わない
■使い方は至って簡単。けれど、MSPしか所持していない場合、
日本語の医療通訳アシスタントサービスは有料(しかも高い)
■英語にちょっと自信があって、BC州以外の旅行に行く予定があまり無い人にはおすすめ
【この記事はこんな方人向け】
・バンクーバーの現地保険MSPを実際に使ってみた感想が知りたい人
・MSPをどうやって使えばいいか知りたい人
・実際のところ、現地保険MSPってどうなの?と知りたい人
やっほー、ポジティブめがね・こくぶん(@CocobunYummy)です。
海外留学やワーキングホリデーに際して、心配事っていくつかあると思うけれど、
中でも「万が一病気になったらどうしよう…」という健康面での不安って、
予測できない分なおさら不安に感じるよね。
日本だったらまだしも「海外」しかも慣れない「英語」での病院。
治療費の問題も考えると、そりゃまあ不安。
私こくぶんは、両親のおかげで元気いっぱいで30年間生きてきて、
病気にかかったことなんてほとんどなかったから、正直「大丈夫っしょ!」くらいにしか思っていなかったんだけれど、
ここバンクーバーで見事に病院にお世話になった。
しかも、今までかかったことのない、原因不明の湿疹。
日本の海外保険は加入していなかったけれど、
バンクーバー現地の公的な健康保険”MSP”に加入してたから、
それにて病院に行ってお医者さんに診てもらった。
その時の経験をもとに、MSPについて実際のところどうなのか?
利用してみた感想も踏まえて以下記事にしようと思う。
1,バンクーバー現地の格安保険MSP。それって何?
そもそも、MSPって何?という人のために。
一言で言えば「カナダ・バンクーバーがあるBC州の公的な健康保険」のこと。
実は以前、その申請過程も踏まえて「MSP」について結構詳しく解説した記事を書いたから、
まずこちらを参考にしてほしい。
【現地の格安保険】※2020年1月1日から無料!バンクーバーのあるカナダ・BC州には「MSP」という公的な健康保険がある!
上記記事の内容をかいつまんで、ざっくり簡単に説明すると以下の通り。
【MSPって何?】
■MSPとは、Medicinal Services Plan、略してMSP。
カナダ・バンクーバーのあるBC(ブリティッシュコロンビア)州の公的健康保険のこと。
日本でいう、健康保険のような感じ。
■実際に申請し、かつ病院にかかった実体験のある私からは一言、
「必須ではなく任意。保険料節約したい人にはお勧めだけど、
できればというか、ぜひ日本の海外保険に入ったほうが良いと思う」
■ワーホリや学生ビザなど短期滞在の人は、基本「BC州の公的保険」は不要。
なぜなら、海外保険に入っている前提で各ビザが発行されているから。
■MSPは安いけれど、「処方箋」の代金や「医療日本語通訳サービス」は全て自腹。
かつ、アメリカなど他国へ旅行に行く際、保険適用外になる可能性もある。
こんな感じ。
以下、もう少しだけ丁寧に説明するね。
(1)バンクーバーにある保険“MSP”とは、どんな健康保険か?
①ざっくり概要
■ブリティッシュコロンビア州の公的健康保険
■月額CA$37.5
(※約3,250円。2018年に改定されたばかり。以前までCA$70。ラッキー!)
→が、2020年1月1日から無料…Thank you…
■診察代金0円、だが処方箋(薬代)は全額自己負担
注意点
①歯科治療と処方箋は、MSPでは適用外。
つまり、100%支払う必要あり。
②BC州外での診察は、MSPでカバーされるが、
治療費や処方箋、救急車出動の費用は自己負担。
②誰が申し込めるか
実は、残念ながら、誰もが取得できる!というわけではないのがこの保険。
申請には以下のような条件があるので注意してほしい。
■ワーホリビザの有効期限が6ヶ月以上あること
■6ヶ月以上、BC州に滞在予定であること
■最低でも週に18時間は働いていること
(2)MSPの申請方法
①申請方法
申請は、書類さえ揃えていればオンラインでサクッとできるから便利。
【必要な書類】
1,申請フォーム( Application for Enrolment form )
2,雇用主の確証(下のうちいずれか1つ)
◆契約書。1週間の労働時間が明記されたもの
◆または、雇用主からのレター。雇用開始日と(予想される)終了日、
そして1週間の労働時間が明記されたもの
3,BC州からの出発日を確認できる証書
以上の資料を用意したら、MSP申請のサイトに行って
画面に従ってオンラインで申請するだけ。
「Apply for MSP」(MSPの申請)
https://my.gov.bc.ca/msp/application/prepare
なお、申請に際する書類についての詳細や、オンラインでの申請方法は、
みんなが引くぐらい詳しく以前の記事で説明しているから参考に。
【現地の格安保険】※2020年1月1日から無料!バンクーバーのあるカナダ・BC州には「MSP」という公的な健康保険がある!
②MSPが届くまで
申請の許可が無事に降りると、薄っぺらい封筒に、
日本の健康保険証と同じサイズのMSPカードが同封されて届く。
で、このMSP、申請してからサクッとすぐ届かないので注意してほしくて、
最大3ヶ月程度かかる可能性のある「Coverage Wait Period(待機期間)」という期間がある。
この「待機期間」について、MSPの解説をしているサイトやブログで
「申請してから約2~3ヶ月かかる」と紹介されている場合が多いんだけれど、
カナダBC州の公式HP、MSPの待機期間についてかかれかかれた部分を読む限り
「待機期間」とは、「申請日から」約2~3ヶ月を指すのではなく、
「保険開始前の2ヶ月間」+「BC州の住所が確定した月の残り日数」を指す。
ということになっている。
(和訳が難しくて、しかも直しても正直、完全に意味がわかったわけじゃないの。すまん)
ちなみに、私こくぶんの場合
■カナダ・BC州の住所が確定した日:2018年5月1日
■MSPを申請した日 :2018年7月20日
■カードが届いた日 :2018年8月23日
こんな感じのスケジュールだった。
なんと、申請してから35日(1ヶ月ちょっと)でMSPのカードが手元に届いた。
おそらく、特に2~3ヶ月も待たずに住んだのは、
先程の待機期間に書かれた内容を考慮すると、
「申請した時点で既にBC州に2ヶ月以上住んでいた」
から、その分待機期間が減数していた、ということだと思う。
なにはともあれ「申請してすぐに届かないのがMSP」と覚えておいてほしい。
2,実際に病院にお世話になったからこそ言えること
(1)結論、安いけど万能ではない。そして英語力が無いと辛い
まず結論から。
見出しタイトルの通りなんだけれど、まとめると次の通り。
①確かに安い
②が、何でもカバーしてくれるわけじゃない
③しかも、ある程度英語力が必要。英語初級者には辛い
④でも、むちゃくちゃ自分の力になる
以下、もう少し詳しく見ていこう。
①確かに安い
・私こくぶんがカナダBC州に住んでいた2018~2019年は、
1ヶ月なんと約3250円の保険料だった
・が、なんと2020年1月1日からは、これが無料になる。すばらしい。
▼BC州政府の公式HPから確認できる
British Columbia (B.C.) residents will no longer be charged monthly MSP premiums as of January 1, 2020. Enrolment in MSP remains mandatory for all residents.
【ざっくり翻訳】
ブリティッシュコロンビア(B.C.)の居住者は、2020年1月1日以降、毎月のMSP保険料の請求が無くなります。MSPへの登録は、すべての居住者が対して必須です。
②何でもカバーしてくれるわけじゃない
・診察費はキャッシュレス(支払いしなくていい)が、
処方箋代(薬代)は実費
・歯科治療も保険対象外(実費)
・BC州以外の旅行時(例えばトロントやアメリカ本土)の保険カバーが十分でない
“これらの費用、まあ幅はあれど100万~1000万以上する場合もあるし、しかもBC州に請求しても一切お金払われないからね”
(引用元:British Columbia HP)
③ある程度英語力が必要。英語初級者には辛いと思う
・日本で海外保険に加入している場合は、医療通訳アシスタントサービスを保険適用内で頼めるが、MSPしか加入していない場合、このサービスが有料。しかも高い。
・通訳なしで挑めないこともないけれど、ドクターは容赦なく医療の専門用語で話すから、1人で診療を受ける場合、ある程度の英語力が無いと難しい、というか辛い
医療通訳アシスタントサービスって?
■医療通訳アシスタントサービスとは、病院にかかる際に、医療通訳できる方が同伴して、
何から何まで日本語に通訳してくれるサービスのこと。
■バンクーバーでは、TransMedという会社が有名で、
現地バンクーバーのMainland Clinic(メインランドクリニック)という病院と提携している。
■日本で加入した海外保険が有効期限内であれば、医療通訳アシスタントサービスがキャッシュレスで利用可能(つまり、現地精算分がない、ということ)
■が、MPSの場合は残念ながら有料。しかも高い。
【医療通訳アシスタントサービスを有料で依頼する場合】
・通訳代だけで、な、なんと1時間7,400円…
・しかも時間外の場合、最低2時間分から利用可能で、
そうすると2万円以上払わなきゃいけない。辛すぎる。
(引用元:TransMedの料金表より)
通訳なしで診療受けるのは可能?
もちろん、可能。
私こくぶんは、
「通訳にお金を払うくらいなら、自力で英語勉強も兼ねて診療を受ける」
と張り切って臨んだ。
けれど、いろいろな壁があった。
■まず、病院予約の電話から英語
(医療通訳アシスタントだと、日本語で予約できる)
■いざ、病院に着いて「診察の前の諸事項記入フォーム」みたいなやつも、全部英語
■ドクターとの会話も全て英語
(自分の症状を細かく伝えたり、それに対するドクターの診断も全部専門用語)
■処方箋についての説明も英語
そんな感じで、とにかく英語まみれ。どっと疲れるよ、まじで。本当に。笑
私こくぶんの場合、特に身体がだるかったというわけじゃないから良かったけれど、
これで風邪引いていて、かつ英語で診断を受けていたら、もうそれだけで体調悪化してしまうんじゃないか、ぐらい疲れたもん。笑
英語上級者だったら問題ないけれど、初級~中級者(TOEIC 600点レベル程度)
だと結構辛いかもしれない。
④とは言え、むちゃくちゃ自分の力になる
・疲れたし、辛かったけれど「自分が不安に思うことに、なんとか挑戦していく」
という経験は、想像以上に力になった
・実は、ワーホリ終了後、アメリカ~中南米を旅した際に、病院にかかったことがあった
けれど、このワーホリでの経験が凄まじく活きた。
私こくぶんのブログは、「自分の人生(キャリア)のためのワーホリ」をコンセプトにしてるんだけれど、こういう一つ一つの「小さな(自分への)挑戦」は、必ず人生に効いてくる。
というか、私には既に効いてる。
大変だったけれど、本当に挑戦してみてよかったと思う。
身体がダルすぎて動けない場合を除き、ぜひイケそうなら挑戦してみてほしい。
やりきると、この小さな成功体験はくせになると思う。
(2)実際にMSPを使って病院で診療を受けてみた
①病院にかかった理由。どんな症状が出たか
症状は、写真の通り。
と言っても、どんな症状か微妙にわかりにくいだろうから、以下説明。
【どんな症状だったか】
・10月頃に、なんだか顔がうっすら赤く腫れるようになる
・3日も経たないうちに、赤い腫れが顔全体に広がり、耳や首まで広がる
(写真左)
・さらに、首周り、肩まで赤い発疹ができる
(写真右)
・特に痒みがあるわけでも熱が出るわけでもなく、
普通に過ごせるし、仕事もしてた
(顔がパンパンでひどかったけれど笑)
【病院にかかろうと思った理由】
・正直、腫れは引くだろうと思っていたけれど、日々悪化するばかりだった
・これまでに、肌トラブルになったことがなく、こんな症状初めてだった
・異国の土地、ということで何か悪い病気だったらたまったもんじゃないから
ということで、症状が出てから約1週間後に、意を決して病院に行くことに。
②どうやって病院を探したか
【病院を探した手順】
1,「バンクーバー 病院 日本語」でAsk Google
2,バンクーバー滞在中、何かとお世話になった「Life Vancouver」のサイトで
「メインランドクリニック」という病院なら、日本語の医療通訳アシスタント
が受けられることを知る
3,サイトに記載されていた「メインランドクリニック」に電話してみる
▼日本語専用ダイヤルがあって安心していた…
4,問い合わせた結果、
・MSPの場合は、医療通訳アシスタントサービスは有料になる
・しかも、1時間90カナダドル(約7,400円)もすることが判明
5,仕方なく、他を探していたところ「日本語対応可能」という情報が
ネットにあった病院を発見。
その名も「Coast Medical(コーストメディカル)」
住んでいる場所からも近かったから、迷わず電話。
6,がしかし。よくよく聞いたら
「うちは全部英語対応なの。日本語通訳は有料になるわ」とのこと…
7,もはや仕方ないと思い、そのまま予約。
つまり、日本語対応可能な病院なんてなかったの…
この時ほど「日本の海外保険入っておけばよかった…」と思ったことはなかったね!本当。
③実際に病院で診療してもらってみた
実際に診てもらった、イエールタウンにある「Coast Medical」
駅から徒歩圏内だし、立地は良い。
清潔感もあって、しかも、フリーWi-Fiまで完備。
診療直前まで、医療英単語を調べられるからありがたい。
ちなみに、この病院のすぐ隣に美味いワッフル屋さんNeroがあるんだけれど、
医療英語まみれで疲れた頭に、ぜひとも糖分を補給していってほしい。
▼写真のは普通のやつ。バニラアイスとキャラメルソースのやつが個人的におすすめ
見事に脱線したけれど、病院に行ってからの流れを以下説明するね。
【病院に行ってから帰るまでの流れ※ちなみに全部英語ね】
1,受付けで「電話したKokubunだよ」と伝える
2,診療に際して記入するフォームを受け取り、記入する
(すまん…写真撮ってなかった…でも、そんなに難しくなかったはず)
3,記入したフォームを戻す際「保険は何に入ってる?」と聞かれ、
MSPに加入している旨と、MSPカードを手渡す
4,呼ばれるまで待つ
(10分も待たなかった)
5,いざ、診察室に通される
▼実際に診察してもらった部屋。完全個室だった
6,ドクターがむっちゃフランクでビビる。
しかも、日本のように看護師(ナース)がいなかった
7,用意してきた英単語とフレーズを駆使して、症状を伝える
8,ドクターからいくつか質問を受け、なんとか答える
・いつからその症状が出た?
・痛みはある?
・何か薬は使った?
・痒みはある? …など
9,ドクターによる視診
10,ドクターから、診断を受ける
(聞き取り、理解できた範囲内で)
・何かのアレルギー反応の可能性がある
・もしくは、何かしらの細菌が悪さをしている
・発疹に聞くお薬と、抗生物質を出すから様子を診て
・処方箋(prescription:プレスクリプション)は
薬局でもらってね。薬局は近くにあるから。
11,以上。診察はだいたい15分程度で終了。
処方箋もらうための用紙も、その場でドクターがプリントアウト。笑
12,受付けに戻ると、「次の予約は必要ですか?」と受付け嬢に聞かれ、面食らう
(日本の場合、病院側から指定されるからさ…)
13,とりあえず様子見て、また来ます、と行って終了。
【補足】
・MSPを持っている場合、診察料は無料(払う必要なし)
・処方箋は有料だけれど、病院では受け取れず、
自分で薬局(ドラッグストア)に行って自腹で購入する
こんな感じ。
感想をざっくり伝えると、
予想していたよりも、10倍くらいドクターとのやり取りがキツかった。
一応「腫れ・発疹」に関して想定される英単語や会話を調べてメモして行ったけれど、
例えば「アレルギー」「細菌」という言葉も発音が良すぎてやっと聞き取れたくらいで、
もうその他は正直何言ってるかわからんかった…。
④どんな処方箋かネットで確認&ドラッグストアへ直行
ドクターにもらった診断書に記載されている「Prescription Items(処方箋・処方薬)」という欄に記載されているのが、自分でドラッグストアで買わなきゃいけないリスト。
私の場合、
■CETIRIZINE 20mg TABLET
■KEFLEX 500mg TABLET
この謎の2つの薬を買う必要があるらしいことがわかる。
もちろん、フレンドリーなドクターは親切に説明してくれたけれど、2割位しか判らない。
そんな時は、Ask Google, again.
日本語HPの「くすりのしおり」で検索すれば、だいたいどんな薬かわかる。ありがたい。
で、私こくぶんが処方された薬は以下のような内容。
■CETIRIZINE 20mg TABLET:アレルギー症状を改善する薬
■KEFLEX 500mg TABLET:抗生物質
■お値段:2つで 約 C$50(約4,100円)もちろん自腹(高い…)
確かに、ドクターがそんなことを言っていた気がする!と確信し、
早速「薬」を買いに、ドラッグストアへ。
(ちなみに、Drug store は英語でも通じる、というか英語だから安心して)
カナダの場合、日本で言う「薬局」じゃなくても、
そこら辺にあるドラッグストアの薬局コーナーに薬剤師が駐在している。
ちなみに、バンクーバーのドラッグストア御三家は、上の画像の通り。
ドラッグストアに行くと、“Prescription”とサインのあるコーナーが店の奥にあると思う。
そこに、薬剤師さんがいるから、以下の流れで処方箋を受け取ろう。
1,“Drop off”コーナーで、ドクターからもらった
「診断書 兼 処方箋アイテム」が記載された用紙を薬剤師に手渡す
2,お店に在庫がある場合すぐ購入できるけれど、
・調合が必要な場合
・在庫がない場合
などの場合、「1時間後に取りに来て」など指示される
3,”Pick up”コーナーで、薬や飲み方について説明を受け、
その場でお金を払って終わり(デビッド・クレジットOK)
※日本の海外保険に入っている場合、レシートを保管しておけば
あとから請求できると思うから、必ず取っておいてね
《補足》薬の飲み方について、英語で聞き取れなかった場合は?
結論から言うと、
「お薬の説明書も一緒についてくるから、聞き取れなくても紙面で確認できるから大丈夫」
上の画像 “Prescription Information”というのが「お薬(処方箋)の説明書」なんだけれど、
ここにちゃんと、薬の飲み方やどんな薬か、ということが書いてある。
読めなくても、これも物凄く英語の勉強になるから、
Google翻訳の力を借りたりしながら頑張ってほしい理解してほしい。
ちなみに、どんな内容が書いてあるか「見出し」だけでも参考にどうぞ。
《補足》”Drop off”と”Pick up”って?
初めてドラッグストアで処方箋を買う時に戸惑ったのが、この2つの単語の意味。
写真のように、どんなドラッグストアの処方箋コーナーでも、必ず“Drop off”と”Pick up”の2つのサインがある。意味は、画像に差し込んだ通りなんだけれど、
■Drop off :受付け(診断書を渡す場所)
■Pick up :処方箋を受け取る場所
となっているので、覚えておいて。
【参考】ダウンタウンにあるドラッグストアの地図
■Shoppers Drug Mart (先程の病院、Coast Medicalから割と近い)
(※写真はイメージ)
■LONDON DRUGS(駅の目の前、誰もが知ってる場所かも)
■Rexall(ウォーターフロントの方面)
(写真はイメージ)
⑤1週間様子をみたけれど、良くならずまた診療に行く
ちゃんとお薬を決められた通りに飲んだのに、1週間経っても全く良くならず。
写真だとちょっとわかりにくいかも知れないけれど、顔がパンパンに赤く腫れてしまって、
りんご病のような感じになってた。
写真の不服そうな顔からも、辛そうな空気が感じられる。笑
ということで、また医療英語まみれか…と足が重かったけれど、
同じ病院に電話をして、なんとか予約を入れて病院へ。
前回と同じドクターにしてくれたから話が早くて助かったけれど、開口一番
「ん~!治ってないね!」
との一言。
いや、助けてよ。笑
で、もう1度頑張って
・薬はちゃんと飲んだ
・でも治まる気配がない
・あいかわらず、痒くはない
こんなことを、Google翻訳の力も借りながら伝えたところ、
「もしかしたら、乾燥による湿疹かも!」
と閃いてくださり、再度 処方箋を出してくれることに。
そして、前回同様に
「1週間くらい様子をみて、良くならなかったら来て」
とのことで、病院を後にして、その足でドラッグストアへ。
で、購入した処方箋がこちら。
画像上、筒のような容器に入っている塗り薬が処方箋。
これは、画像下の「Glaxal base」という保湿クリームと湿疹を抑える薬を調合したものらしく、
お値段は C$19.14(約1,600円)。もちろん自腹ね。ラーメン食べられるよ…しくしく。
この塗り薬を1日2回塗って、それで効き出したら、徐々に保湿クリーム(Glaxal base)だけ塗っていく、みたいな指示だった気がする。
⑥結果、原因は「乾燥による湿疹」だったというオチ
調合してもらった塗り薬が、なんと的中!
徐々に効き出して、4日もしたら、ついに赤みが引いてきた!!
写真の自分も嬉しそうにしてるね。笑
ということで、抗生物質やアレルギー症状を抑える飲み薬を飲んだのに、
肌トラブルの原因は「乾燥」というオチ。
でもこれ、実はバンクーバーに来たばかりの日本人にたまにみられる症状らしい。
そうか…バンクーバーの乾燥をなめていたよ…
でも、原因が本当に判ってよかった。
そして、病院に行って本当によかった。
MSPも持ってて、マジでよかった。
と、とにかく安堵。
(3)MSPのメリットとデメリット
こんな具合に、ドクターが何を言ってるかほとんどわからなかったけれど、
MSPのおかげで診察費が2回とも無料(薬代は合計5,100円位したけど)、
しかも謎の湿疹も治ったから本当によかった。
とは言え、実際にMSPにお世話になってみて、しみじみ感じた事がいくつかあったから、
以下、メリットとデメリットにしてまとめておくから、参考にしてほしい。
《メリット》
■日本の海外保険に比べたら、とにかく月額の保険料が安い
※私こくぶんが居た期間は、CA$37.5(約3,250円)だったけれど、
2020年1月からは無料になる
■診察料が無料
※処方箋代は自腹
■むちゃくちゃ自分のためになる
【“自分のため”とは】
・病院の予約から英語での電話、実際の受付け、診療、薬の受け取りなど、
正直「つ、辛い…」ってなることが多いけれど
「困難」だと思うことを自分の力でやりきると
それが成功体験になって、ポジティブな連鎖を生み出す。
・そして、この成功体験の積み重ねこそ、
必ず今後の自分の人生に効いてくる。というか効いている。
これが「自分のため」だと私は思っている。
《デメリット》
日本の海外保険に比べると、カバー範囲が狭い
■BC州以外の旅行をする場合、MSPだけでは心もとなすぎる
※カナダ国外を旅行した場合の緊急医療にかかる保険は
1日最大$75(約6,460円)しか出ない。
【例えば…】友達とアメリカ旅行に行きたい場合
・MSPだけだと、いざアメリカで何かあった時に洒落にならない位
金額の医療請求がある可能性がある。
・だから、旅行に行く度にカナダ現地の民間保険に入る必要がある
(私こくぶんも実際にそうしていた。まあ、高くないけど)
■処方箋代が自腹。そして地味に高い。
※包帯とかギブスは自腹かどうかわからない、すまん
■カードが手元に来るまで時間を要する(すぐ使えない)
■日本語の医療通訳アシスタントサービスが無料で使えない(これ辛い)
こんな感じで、まあデメリットが多くてすまんが、
実際に利用してみて思ったことをありのままに書いてみたよ。
まあ、一言で言えば「日本で海外保険に加入しておくのが最強」ということ。本当。
お金があったら、もしくはちょっと無理してでも加入しておいた方が、
いざ現地で私のように謎の湿疹が出ても安心して病院に行ける。
ちなみに、バンクーバーとトロントで医療通訳サービスを行っている「Trans Med」のサイトに、
日本の海外保険とMSP(BC州)の比較がわかりやすく載っているから、ぜひ参考にしてほしい。
▼クリックでサイトに飛ぶよ。青丸で囲ったところが、個人的に「辛い…」と思うところ。
3,まとめ
以上、実際にMSPを使って病院に2回お世話になった経験を記事にしてみた。
最後に、以下3つ、簡単にまとめて締めくろうと思う。
バンクーバーの現地保険MSPを実際に使ってみた感想が知りたい!
安いけれど、日本の海外保険と比べたら万能じゃない。
BC州以外(カナダ国内旅行やアメリカ旅行)にも旅行に行こうと考えている人は、
特に日本の海外保険に入っておいた方がいい。
【念押し】ワーキングホリデー用の保険ならAIG損保
MSPをどうやって使えばいいか知りたい!
1,ウォークイン対応の病院をネットで検索
(ダウンタウンだと記事内で紹介した
“メインランドクリニック”か“Coast Medical”)
2,一応、電話で予約
(予約しなくてもいい場合もあるらしいが…)
3,MSPカードを持って行って、受付けで提示すればOK
実際のところ、現地保険MSPってどうなの?
■本当にお金に余裕がなくて、かつちょっとは英語に自信がある人
(他ワーホリ経験者など)なら便利だと思う
■けれど、州外旅行(オーロラ旅行、トロント旅行、アメリカ旅行など)に
行く場合は、別に海外保険に入らなきゃいけないから若干不便
以上。
こんな感じで、実際に使ってみたからこそ言えることについて、いろいろとアイディアをシェアしてみたけれど、参考になったかな?
ぜひ、あなたの悩みや疑問が解消されていたら嬉しい。
もし質問や疑問があれば、ぜひコメントくださーい。はげみになります:)
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